髙木ちゃー 個展
干渉する身体
会期
2024年4月17日 (水) - 4月22日 (月)
時間
11時30分 - 18時30分 ※最終日は17時迄
会場
(愛知県名古屋市中区栄3-25-39 サカエサウススクエア 3F)
休み
会期中無休
入場料
無料
主催
SUBMARINE GALLERY
髙木ちゃーの個展「干渉する身体」を開催いたします。
1997年福島県出身のアーティスト・髙木ちゃーは、幼少期からインターネットカルチャーに親しみ、ディスプレイ上に現れるデジタルイメージに魅了され、その本質を追求し続けています。
彼女が作り出した3DCGによるオリジナルキャラクターを、現実世界における有機物としての顔料や支持体によって蘇生させ、いわば「デジタルイメージの肖像画」を描くことによって、その無機的なイメージにしか内在しえない魅力をヴィジュアライズしようと試みます。
一見わかりやすいアニメーション的なキャラクターが描かれていますが、彼女の創作の本質はそこにはありません。
デジタル上でいくつかのキャラクターが重なり、交錯し、干渉しあうことによって、誰も見たことのない奇妙なヴィジュアルが生み出される瞬間を捕まえ、髙木ちゃー自身の生身の肉体によって支持体に定着させていく。—そのプロセス自体が、ペインティングという名のリアルへの干渉であり、デジタル空間に魅了され続ける髙木ちゃーの終わることのない挑戦なのかもしれません。
個展においては、油彩・キャンバス作品を中心に展示いたします。また同時にオンラインでの販売も予定しています。この機会にぜひご覧ください。
Artist's Statement
『干渉する身体』
"干渉"という言葉は、一般的には他人の物事に立ち入りそれを妨害したり、自分の意思に従わせたり指図することを指す。
しかし、それとは違う意味で"干渉"という言葉を使う分野もある。
建築の分野における"干渉"は、組み立て時に物同士・部品同士が重なってしまう設計ミスの意味を持つ。
干渉箇所が残ったまま工事に移ってしまうと重なった部品のいずれかが取り付けられなくなってしまうため、設計時の"干渉チェック"は欠かせないものとなっている。
3DCGの世界においても似たようなことが起こる。モデルとモデル同士がお互いの隔たりを無視し、貫通している様子は3DCGゲームなどでよくみる光景だ。
"干渉"は現実世界では完璧な修正が求められるが、二次元、特にデジタル画面のなかでは技術的に難しいこともありある程度のものは見逃されている。
私は、これまで主にデジタル画像の内面的価値をビジュアライズするということをテーマに作品を制作してきた。
この"干渉"という現象は物理法則の働く現実世界では起こり得ない、いわゆるバグであるが、その一方で演算により表示を可能にしているデジタル画像の本質でもあると言えるのではないだろうか。
本展で扱う『interfere』シリーズは、そんな"干渉する身体"たちをモチーフに制作した作品群だ。展示を通し、重なりあった画像たちの裏側、それらの間を埋めるものについて、鑑賞するあなたと共に想像したい。
髙木ちゃー
Installation Views
Artworks
1997年福島県出身。個展「Oの誘惑」(myheirloom/東京 2022)、グループ展「EYES」(MEDEL GALLERY SHU/東京 2023)、グループ展「二次の彼方に」(福島県立美術館 2024)など。
会場へのアクセス
クリマギャラリー:名古屋市営地下鉄名城線、矢場町駅4番出口から徒歩5分、三井のリパークから北側へ2軒目にあるガラス張の建物の3階にございます。
展覧会・作品に関するお問合わせ
SUBMARINE GALLERY コンタクトフォーム からお問合せください。Instagram、X (旧twitter) のDMからも承ります。お気軽にご連絡ください。