上野英里 個展

to trust―信じること

会期

2025年8月30日 (土) - 9月21日 (日)


時間

12時 - 19時


会場

masayoshi suzuki gallery

(愛知県岡崎市康生通南3丁目20番地 STAGEビル Ⅱ 1F)


休み

火曜・水曜


入場料

無料


展示協力

SUBMARINE GALLERY


このたび、上野英里の個展が8月30日からmasayoshi suzuki galleryにて開催されます。
SUBMARINE GALLERYは協力という形で携わらせていただいています。

上野英里はここ数年精力的に展示を行ってきましたが、地元・愛知県内では、実に4年ぶりの個展となります。本展ではF100号の連作をはじめとした新作のキャンバスやドローイングなど、空間を大きく使い展示予定です。

上野英里の表現は一貫して変わらぬ軸を持ちながらも、色彩はさらに鮮烈さを増し、画面は静かに深みを増しています。その進化を、ぜひ会場でご覧ください。


Artist's Statement

私は西洋の個人主義に強い憧れを抱いており、そのため『コーラスライン』や『ウィキッド』、『ハミルトン』などのミュージカル作品から制作のインスピレーションを得ています。しかし一方で、「誰もが特別で、あなたもその一人になれる」という個人を称える考え方を、壊してみたいという衝動に駆られることもあります。その衝動は、「あなたは誰でもない。私たちの一員だ」という価値観が美徳とされる日本で育った経験に根ざしているのかもしれません。これは、西洋のエンターテインメント文化とは正反対の発想と言えるでしょう。

西洋的な個人主義への憧れと、日本的な集団主義の価値観とのあいだで揺れ動く中で、私は人々が個性を失っていく瞬間に焦点を当てた絵画を制作しています。

個展《to trust ― 信じること》では、2025年に制作した新作を中心に展示を行います。to trust ― 信じることは何を意味するのでしょうか? 我々は一人になることを恐れ、信じることのできる誰かを求めます。私たちは一人ではないと信じる時、そこに価値が生まれます。私は絵画も同じように、絵画の可能性を信じる人、信じる人の数、そこに価値が生まれると信じています。鑑賞頂く皆様に絵画を信じる体験を提供できる作品を生み出したいと願います。

上野英里


Installation Views


Artworks

上野英里
A guy spinning on the carpet
2025 キャンバスに油彩
91×72.7㎝
上野英里
Walking, not talking
2025 キャンバスに油彩
52×70㎝
上野英里
Damsel in distress
2025 キャンバスに油彩
130.3×162㎝
髙木ちゃー
interfere
2023 キャンバスに油彩
41×41㎝
髙木ちゃー
eyes
2023 エポキシ樹脂、OHPフィルム・インク
21×21×1.0㎝
髙木ちゃー
eyes
2023 エポキシ樹脂、OHPフィルム・インク
21×21×1.0㎝


上野英里ー Eri Ueno

1990年愛知県生まれ。2019年名古屋芸術大学洋画科卒業。動画サイトなどで見た演劇やミュージカルの舞台映像から任意のショットをとらえ、物語や意味が剝ぎ取られた、まったく新たなペインティング作品へと再構築させていく。スポットライトの下で人間が光と影のなかに溶けていくさまや、背景と人物の境界線が薄れていく瞬間。儚くも消えてしまいそうな存在の不確かさのみに宿る美しさを追い求めている。


会場へのアクセス・お問い合わせ

masayoshi suzuki gallery
・名鉄名古屋本線「東岡崎駅」北口より徒歩10分
・東名岡崎I.C.より車で10分(駐車場はありません。お近くの有料駐車場をご利用ください)


展覧会・作品に関するお問合わせ

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