会期

2024年9月3日 (火) - 9月12日 (木)


時間

12時 - 19時 ※最終日は17時迄


会場

Alpha Contemporary

(東京都港区三田2-13-9 三田東門ビル8F)


休み

会期中無休


入場料

無料


主催

SUBMARINE GALLERY , HATSUNE CONTEMPORARY


舞台演劇の動画から任意の場面を切り取り、流麗な筆致でペインティングへと昇華させる上野英里。

古典絵画を支持体に転写し、独特のテクスチャーが際立った幽玄な画面を構築する倉敷安耶。

かつてあったイメージ=位相(PHASE)を、その物語や意味から解放し、まったく新しい文脈に塗り替えていく二人の気鋭アーティストによる、妖しく儚い美の競演。


Artworks / Eri Ueno

上野英里
お静かに / Silence
2023 キャンバスに油彩
72.7×91㎝
上野英里
Hope everything , expect nothing / 願って、期待しないで
2024 キャンバスに油彩
53×33㎝
上野英里
Brotherhood / 連帯
2024 紙に水彩
22×32㎝
上野英里
A study in red / 赤色の研究
2024 キャンバスに油彩
38×45.5㎝

Statement / Eri Ueno

私の作品はYoutubeやX, TiktokといったSNSに溢れている動画からインスピレーションを受けています。演劇、ミュージカル、ニュース映像を主に題材としています。薄い絵の具の層を重ねていき、不確かな人物達を浮かび上がらせます。すぐに消えてしまいそうな人間の存在を描こうとしています。バックダンサーを主題に描くことが多いです。彼らは揃った衣装を着て、同じ振り付けを踊り、一糸乱れません。何人いるか、個人の名前など意味をなさなくなる瞬間があります。その瞬間を私は美しいと思い、触れることのできない映像を絵画として捉えたいと制作しています。私たちの目には人をそれぞれ個人として分けて認識することができます、群像の中にも個人を認識できるでしょう。この個人と個人の間にある境目の線を溶かしていくこと。私が描くことで、個人の境界線は曖昧に溶け、消えていきます。現実の世界で個人の境界線が目に見えないのと同じように、集団を絵の具の筆跡として分解します。人間の存在と背景が1つの空間に絡み合い、前後がわからなくなる。私の絵は遠くから見ると人影が認識できますが、近くから見るとただの筆跡の塊に見えます。

上野英里


Artworks / Aya Kurashiki

倉敷安耶
互いのための香油塗り
ミクストメディア、アクリルメディウム転写
2024 130.3×162㎝
倉敷安耶
Transition #Ophelia
ミクストメディア、アクリルメディウム転写
2023 130.3×162㎝

Statement / Aya Kurashiki

私は一貫して、肉体という個別の物質、あるいは付属するカテゴライズによって絶対に断絶された孤独な存在のひとつであるという自覚を持ち、他者との距離について制作を行ってきた。自己と他者との関係には様々な軋轢が生じ、孤独な課題を抱えている。  作品はそれ自身が私にとっての信仰であり、断絶されたこの身で他者と関係性を紡ぐ架け橋で、あるいはときに軋轢によって生じた傷を手当てし生き抜くためのケアである。宗教・ジェンダー・死・身体等の巨視的な領域から、職業・家族等に至る身近な領域まで、そこに伴う共同体と、生き抜くため行為であるケアをモチーフにし、転写技法を用いた平面作品を主軸にした他、儀式的なインスタレーションやパフォーマンスなどを用いる。

倉敷安耶


会場へのアクセス

Alpha Contemporary

〒108-0073 東京都港区三田2-13-9 三田東門ビル8F ※慶應義塾大学 三田キャンパス 東門の隣ビルです。

8F Mitahigashimon Bldg. 2-13-9 Mita, Minato-ku, Tokyo

・都営大江戸線 赤羽橋駅 赤羽橋口から徒歩10分

・JR山手線 田町駅 三田口(西口)から徒歩5分

・都営三田線 三田駅 A10口から徒歩5分

・都営浅草線 三田駅 A3口から徒歩5分 

Alpha Contemporaryのホームページでは日・月・祝休みとなっておりますが、本展については会期中無休で営業いたします。


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